はんこの素材
印材の最高級品であり最も適した素材です。繊維のからみ合った構造になっているため、他の印材に比べ適度な硬さや弾力性があり、質感・耐久性に優れています。長年使用しても印影に狂いがなく、朱肉も良く馴染むため捺しやすく鮮明な捺印が出来ます。
・象牙が適正に入手された製品であると政府が認可した認定シール付き
・実印と銀行印(一部除外品あり)の場合、印章保証書(5年間有効)付き
オーストラリアやアフリカ、南米などの牛の角から採れる印材で、美しい飴色が特徴です。天然素材のため印材により色合いのコントラストが異なります。黒い独特の混合模様が入っている素材は「牛角(色)」、模様のないきれいな飴色の素材を「牛角(白)」と呼びます。
粘り強さが彫刻に適してますが手入れをせず長く使用すると側面が干からびたようになることもあるので、油を絶やさず手入れをすることをおススメします。(かつては「オランダ水牛」と呼ばれていました)
・実印と銀行印の場合、印章保証書(5年間有効)付き
東南アジアなどで農耕用に使われる水牛の角から製造された印材。天然素材のため完全に真っ黒な素材が少なく、黒く染色したものが一般的です。黒水牛も牛角同様ひび割れや変色、虫食いなどにあいやすい素材です。手の油などでそれを防ぐことができるので、どちらかと言えば普段よく使う印に向いています。
・実印と銀行印の場合、印章保証書(5年間有効)付き
硬度が高く精密な彫刻がしやすいため日本では古くから櫛や将棋の駒などの細工品にも使われています。
印材の中では長期的に見ると耐久力が乏しく摩滅や欠損が生じやすいです。
当店では国産の薩摩ツゲを使用しています。
・実印と銀行印(一部除外品あり)の場合、印章保証書(5年間有効)付き
ハンコの書体
篆書体(てんしょたい)
漢字の根源となる最も古い書体で、象形文字の味わいを残し、背が高く均整のとれた美しい姿をしているのが篆書(てんしょ)です。 |
古印体(こいんたい)
大和古印の雅味のある字風に工夫を施し洗練を重ねてできた書体です。書の筆意と古雅な味わいの熟考を必要とする実に奥深い日本独自の印章書体です。幅広くハンコに使用されています。 |
隷書体(れいしょたい)隷書は篆書を簡略化していくうちに出来た書体ですが、篆書同様歴史を感じる書体です。一般的には字形は扁平で、特に右払いに多く見られる独特な払い(波磔:はたく)が特徴的です。 |
楷書、行書、草書体隷書の後、草書、楷書、行書がほぼ同じ頃に作られました。簡単に言うと草書は隷書を早書きしたもの。楷書は隷書を書き易く作り直したもの。そして行書は草書と楷書の中間で書き易く読み易いのが特徴です。 |
ハンコの用途
◎実印
実印とは市区役所や町村役場に印鑑登録の申請をして受け付けられ登録の済んだ印章のことをいいます。
印鑑登録は16歳に達した者は誰でもできますが、原則一人一個に限られますので、その印を一生実印として使うことになります(届け出をすれば変更は可能です)。
日本には同じ姓、あるいは名前の人が多く、姓や名のみでは区別しにくい事情もありますのでなるべくフルネームの登録が安心です。
印面の大きさは男性用15〜16.5ミリ丸、女性用13.5〜15ミリ丸位が一般的です。
実印の例
◎銀行印
銀行に届けてある印章をいいます。この印で銀行との取引や預金の引き出し、小切手の振り出しなどができます。
銀行印が押されていれば、たとえそれが本人以外の人が押した場合でも銀行は通常責任を負いませんので、普段使用している認印とは区別し別々に保管したほうがよいと思います。
◎認印
印鑑登録していない印章を認印といいます(銀行印も認印の一つになります)。
一般的には、町内会の回覧書等に読んだ「しるし」に押したり、領収書や荷物の受取りに至るまで広く使用されます。
◎訂正印
簿記印ともいい、極めて小さなもので(5〜6ミリ丸または小判型)、帳簿に記入した文字の誤りを訂正する場合に使われるます。
印章価格表
個人実印(フルネームまで彫刻、ケース付き) *消費税(10%)込みの価格です | |||||
サイズ | 柘 | 黒水牛 | 牛角(色) | 牛角(白) | 象牙(上) |
13.5ミリ丸 | 15,950円 | 19,250円 | 25,300円 | 30,800円 | 55,000円 |
15ミリ丸 | 18,150円 | 21,450円 | 27,500円 | 33,000円 | 59,400円 |
16.5ミリ丸 | 20,680円 | 23,650円 | 30,800円 | 37,400円 | 66,000円 |
18ミリ丸 | 23,430円 | 26,400円 | 35,200円 | 44,000円 | 71,500円 |
銀行印、認印(姓または名を3文字まで彫刻、ケース付き) *消費税(10%)込みの価格です | |||||
サイズ | 柘 | 黒水牛 | 牛角(色) | 牛角(白) | 象牙(上) |
10.5ミリ丸 | 5,830円 | 9,240円 | 11,220円 | 16,720円 | 25,630円 |
12ミリ丸 | 7,700円 | 10,890円 | 13,420円 | 18,920円 | 30,030円 |
13.5ミリ丸 | 9,350円 | 13,200円 | 15,730円 | 22,330円 | 36,960円 |
- *その他、サイズ違いやいろいろな印材を取り揃えています
- ※価格は予告なしに変更する場合がございますがご了承ください
ハンコのQ&A
- Q:印鑑登録できないハンコとは?
- 登録印は本人の氏名あるいは、姓または名のいずれかでなければ登録できません。したがって氏名を表してないものや氏名以外の事項が併せて表されているものは登録できません。さらに、印影が不鮮明なもの、文字の判読が困難なもの。また、枠や文字が欠損しているものも登録できません。
- 印面の内容以外にも、印鑑のサイズが8ミリ角の枠内に収まってしまう小さなものや、25ミリ角の枠を越える大きな印鑑は登録できません。そして、印鑑が変形しやすいもの。すなわちゴム印や浸透印、また石材や樹脂印も欠けやすかったり、変形しやすいので避けた方がよいでしょう。
- なお、市町村によって登録条件が多少異なることがありますので直接ご確認いただくことをお願いいたします。
- Q:三文判とは?
- 印章店の他、文房具店や駅の売店などにも置いてある1本100円から1,000円くらいで売られている既製のハンコの俗称。ほとんどのものが同一の字母から機械彫刻したものや、成形加工された個性のない類似したハンコです。
- Q: 不要になったハンコはどうすればいいの?
- 毎年10月1日の印章の日に合わせて、役目を終えたハンコの供養を行っています。全国の全日本印章業協会加盟店に持参すれば無料で受け付けてもらえます。 また木製以外のハンコは彫り直すことも可能です。特に象牙のような貴重で高価な印材は彫り直しもオススメします。
Q&Aの最終更新日 : 2020-08-07